わが街あったかぞく - タイトルイメージ

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海野さんの手書きの看板(原稿)


 海野さん(大宮1丁目)とお話していると「宇野重吉」や「滝沢修」といった懐かしい名前がでてきて、私自身も、ふと、古き良き(シアワセだった時代)の中に引き込まれていってしまうのを意識してしまいます。


 「今の荒廃した世の中に育っていかなければならない子供たちのために、自分は何ができるのだろう・・・」 子供向けの芝居を書く時も、また、演じるときも、つねにそんな思いが頭をよぎります。






 お話はつづきます・・・

 私たちが、まだ幼かったころ、貧しいのが当たり前の自分たちがいて、お爺ちゃんがいて、おばあちゃんがいて、お父さんがいて、お母さんがいて、近所のオジちゃんやおばちゃんがいて、でも、今から考えると、ホントにみんな貧しいんだけど、誰もそれを貧しいなんて強く意識することなく毎日をすごしていました。
 悪さをすると、あの、どうしようもない頑固オヤジにさんざんどなられ、草野球で思いがけずバカあたりしたホームランが近所のガラスや屋根瓦を割ってしまったり・・・
 そのときの、あの家の主人の、すさまじい形相!

 単なる”のすたるじ〜”かも知れないけど、でも、何だか、そこらあたりいっぱい、あったかムードにつつまれていたような気がします。

 とてもイヤなガキ大将がいて、しょっちゅうケンカを求めてからみついてくるのをさけてはいたけど、アイツ今頃どこでどうしているんだろうなァ・・・

 みんなにキラわれていたけど、ヤツのげんこが、ジャックナイフに変わることはなかった。

 イヤ、そっと隠れて、ナイフを持ち歩いているのもいたけど、死傷事件なんて聞いたことがない。
 同級生のある少年は、いつもそいつにナイフを見せられ、小遣いをまきあげられていたことを、絶対ナイショで友達に話すと、その友達はゼッタイ内緒で両親に相談し、両親たちがゼッタイ内緒でみんなに相談、そっと調べてみると、そんな事実がいくつかでてきて、結局そいつは少年院に・・・なんて話もあった。

 そいつのことを含めて、近所でも、オラが村でも隣の村でもそのまた隣でも、はたまた全国ニュースでも、子が親や同級生を刺し殺すなんて聞いた記憶がありません。
 勿論、その逆もなかったけれど・・・・・

 今、子供たちの世界で、いったい何が起きているんだろうと、ある日、いきなり考えさせられる衝撃的なニュースに出くわすことが、とても多い。
 私たちの子供のころからすれば信じられないほど質・量ともにめぐまれた環境の中、彼らは育っています。

 世界でもトップクラスのシアワセな日本、と、誰もがそう思っているように思えます。

 ・・・ シアワセって何だろう?

 すぐそばにいる犬や猫。
 とてもいとおしく、大切に接します。
 ペットにしてまで可愛がってもらうワニもいます。

 そんな住環境のすぐそばの橋の下で暮らす人に対して加えられる容赦ない仕打ち・・・









 まだまだ話は続きます・・・

 
                                             
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